【覚悟を持て】骨髄バンク登録に当たって知っておくべきこと【支援制度もあります】

ぺけの頭の中

こんにちは、小児がんサバイバーで看護師免許を所持しているぺけです。

みなさん、骨髄バンク登録してますか?登録している人は覚悟を持って登録していますか?

最近では、水泳の池江璃花子選手が白血病であることを告白したことから登録者が急増したと話を聞きます。

 

骨髄ドナー登録者が増えるのはめちゃめちゃ良いことです。

しかし、その裏で弊害もあります。

 

こちらのツイートを読んでください。

 

私も1ヶ月ほど前にこのようなツイートをしています。

 

 

この2つのツイート、どちらも登録者に覚悟が足りていないというお話ですが

実際にデータとして出ています。

引用元:ドナー候補者の職場の皆さまへ

 

2015年のデータですがドナー側の人の健康理由以外で終了したのが66%

そのうち80%近くが都合がつかないや連絡が取れないといったもの

 

覚悟が足りていないと言うのも納得です。

 

しかし、ドナー登録を勧める側がしっかりと説明をしていないということもあると思うのです。

仕事を休めないといった理由がありますがそのようなことを支援する制度もあります。

 

結局のところ、登録をする側も勧める側もきちんとした理解が足りていないのです。

なので、今日は、骨髄バンク登録をする人が知っておくべきことについてお話していきます。

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骨髄移植、末梢血幹細胞移植について

骨髄バンクにドナー登録した場合、骨髄移植のみをすると思われがちですが

そもそも、白血病など血液の病気の移植による治療は、末梢血幹細胞移植というものもあります。

 

特に末梢血幹細胞移植は、聞き慣れないかもしれませんが

骨髄移植とともに1から説明していきます。

骨髄、造(末梢)血幹細胞ってなに?

骨髄とは

そもそも、骨髄ってなに?って方もいると思うのですがあんまり詳しく話すと大変なことになるので凄く簡単に言います。

骨髄とは、骨の中にあるゼリー状の物で、血液を作る工場です。

 

この骨髄がガン化することによって作られる血液(白血球)もガン細胞となって身体をめぐってしまう病気が骨髄性白血病というものです。

 

末梢血幹細胞とは

簡単に言うと骨髄で作られている血液の赤ちゃんでこの末梢幹細胞から

白血球や赤血球、血小板などに変化していきます。

骨髄移植、造(末梢)血幹細胞移植はどうやってするの?

骨髄移植の方法

移植といえば、メスで身体を切って臓器を相手にあげるといったイメージがありますが

骨髄移植は、オペ室に入り、全身麻酔も行いますが腰の骨などの大きい骨にごっつい注射針を刺して骨髄を抜き取り、患者に点滴のようにして移植します。

 

末梢血幹細胞移植の方法

骨髄移植は全身麻酔をしますが、こちらは麻酔は、いりません。

造血幹細胞は、普段は身体中を巡っている血液にはありません。

 

では、どのように採取するのか

造血幹細胞を造るのを促進させる薬を注射すると3~4日後に骨髄から溢れ出て、血液中に末梢血管細胞がにじみ出てきます。

にじみ出てきた、末梢血幹細胞を他の血液ごと採血で採取します。

その後、採取した血液を遠心分離機のようなものにかけて末梢血幹細胞のみを取り出したものを患者に輸血します。

 

骨髄移植のリスクは?

こちら、骨髄を採取すること自体にはほとんどリスクがありません。

一番リスクとして考えなければならないのが全身麻酔のリスクです。

 

骨髄採取そのものは決して難しい手技ではありませんし、重篤な合併症が起きる可能性は0.3%程度です。
仮に、何らかの合併症が起きても、その多くは後遺症を残すことなく回復しますが、極めてまれに死亡例も報告されています。
骨髄採取の危険性には大きく分けて次の3つについて考えなければなりません。
1.「骨髄採取によって失われる骨髄のために病気になる危険性」はまず考える必要はないと思います。
2.「採取術に伴う危険性」としては針による臓器への障害や、出血、感染、針が折れる等が考えられますが、いずれも極めてまれなものです。
3.最も大きな危険性は「麻酔に関係する危険性」で、特異体質による麻酔薬への反応も含め、その予測は困難です。

引用元:東京都立駒込病院 ドナーになられる方へ

 

その全身麻酔のリスクの話なんですが

こちら、とんでもない量になりますので

私が調べたなかで比較的わかりやすいと感じた水戸医療センターのサイトを載せておきます。

水戸医療センター 麻酔の危険性および合併症

 

移植にかかる時間(日数)は?

冒頭に言ったように、ドナーとして骨髄や末梢血管細胞を提供するとなれば、会社を休んだりしなければなりません。

その日数は、移植前の検査による外来での診療を含めて約10日ほどかかります。

 

おおまかな流れはこちらを参照してください。

 

引用元:日本骨髄バンク ドナーのためのハンドブック

 

ドナー登録について

そもそも、骨髄移植とはなにか。からリスクや必要日数などを学んだところで

いよいよ、ドナー登録についてです。

 

ドナーになるための条件

ドナーになる前に、そもそも自分はドナーになれるのかどうかを確認しておきましょう。

 

ドナー登録できる方
・骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容を十分に理解している方
・年齢が18歳以上、54歳以下で健康な方
・体重が男性45kg以上/女性40kg以上の方

日本骨髄バンク ドナー登録をお考えの方へ

 

また、上記条件以外にドナー登録できない人もいます。

 

ドナー登録できないケース

1
病気療養中または服薬中の方
特に気管支ぜんそく、肝臓病、腎臓病、糖尿病など、慢性疾患の方
2
以下の病歴がある方
悪性腫瘍(がん)、膠原病(慢性関節リウマチなど)、自己免疫疾患、
先天性心疾患、心筋梗塞、狭心症、脳卒中
3
悪性高熱症の場合は、本人またはご家族に病歴がある方
4
最高血圧が151以上または89以下の方、最低血圧が101以上の方
5
輸血を受けたことがある方、貧血の方、血液の病気の方
6
ウイルス性肝炎、エイズ、梅毒、マラリアなどの感染症の病気の方
7
食事や薬で呼吸困難や高度の発疹などの既往がある方
8
過度の肥満の方(体重kg÷身長m÷身長mが30以上の方)

日本骨髄バンク ドナー登録をお考えの方へ

 

ちなみに、私は、ガンの既往と輸血歴からドナーにはなれません。

なので、登録できる方が登録してくれることにとてつもなく感謝しております。

 

ドナー提供者への助成制度

冒頭に支援制度があるというお話をしましたが

日本骨髄バンクを通しドナー提供される方に助成をしている自治体団体があります

助成制度を導入している自治体一覧

 

また、企業によっては、ドナー提供者のための休暇制度を導入している企業もあるので

自分が勤めている企業が行っていないかのチェックをしておくと良いでしょう。

ドナー休暇を導入している企業一覧

 

ドナー登録の方法

ひと通り私が最低限知っておいてほしい情報はお伝えしました。

 

みなさん、覚悟はできたでしょうか?

リスクなどを受け入れた上で、まだ登録したい!と強く思ってくださる方は

こちらの、日本骨髄バンク ドナー登録までの流れというページに沿って登録していけばOKです。

 

まとめ

さきほど、言ったように、私が最低限知っておいてほしい情報は伝えました。

しかし、こちらは、最低限です。

登録の流れに沿っていくとこの記事と同じようなことを説明されたりもします。

しかし、本当に考えているのなら読み飛ばさずにしっかりと読んでください

 

また、登録となれば移植コーディネーターの方からさらに詳しい内容も聞かされると思います。

それも、しっかりと聞いてください。わからない、不安があるなら質問してください。

 

私は、何度かお伝えしましたが白血病ではありませんでしたが、小児がん経験者であり

同じ病室でドナーを待っていた友達もいます。なかには、亡くなった子もいます。

そんな私なので本当は真っ先に私が登録したいのですが、ガン経験者は残念ながら登録できません。

 

なので、別の方たちが登録してくださるのはとても嬉しいです

 

しかし、中途半端な覚悟でいた提供者のせいで移植が中止になるのはもっと悲しいです。

おそらく、本決定するまで患者には伝えられないかもしれませんが、同じ医療者として言いますが患者に関わっている看護師、医師全ての人の胸が苦しみますし、憎しみまで感じると思います。

 

やらない善よりやる偽善とか言われますがキャンセルとなれば、偽善以下です。

 

なので、しっかりと知って覚悟を決めて登録してください。

また、ドナー登録を勧めるさいにも社会貢献だなんだと良いことばかり言わずに

しっかりと知るべきことは伝えてください。私からのお願いです。

 

私情にまみれ感情的になってしまった文もあると思いますがここまで読んでくださりありがとうございます。

 

最後に骨髄提供について考える時に便利なように

各引用元サイトと骨髄ドナーになるために役立つリンクを置いておきます。

 

また、質問ご意見などあればお問い合わせフォームかTwitterまでよろしくおねがいします。

 

ドナー登録に役立つリンク集

1.基本的な知識や流れはこちらのサイトに全て載っています
日本骨髄バンクドナー登録をお考えの方へ

 

2.移植にともなう骨髄採取や末梢血管細胞採取について詳しく載っています
日本造血幹細胞移植学会 ドナーさんの情報

 

3.ドナー提供の流れなど骨髄ドナー提供についてPDFでまとめられているもの
ドナーのためのハンドブック

 

4.ドナー助成を行っている自治体一覧

 

5. ドナー休暇を導入している企業一覧

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